廣徳寺(川島町)/北条政子が再建した大御堂・国指定重要文化財

埼玉県の寺
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大御山西福院 廣徳寺(こうとくじ):比企郡川島町

宗派  真言宗豊山派

本尊  薬師如来像

開基  三尾谷(水尾屋)広徳

・武州八十八所霊場 47番

【寺院縁起】

廣徳寺は大同年間(806-810)の創建と伝わります。当地を領地とした源頼朝家臣「美尾屋十郎廣徳」の冥福を祈願し北條政子が主となり、大御堂・本堂などの坊舎を再建。「美尾谷十郎廣徳」に因み廣徳寺と号しています。徳川家康が関東に入国した翌年の天正19年(1591)、大御堂の縁故を知り寺領5石の御朱印状を下付。江戸期には末寺26ヶ寺を擁する本山格の寺院でした。慶安元年(1648)、美尾谷家の子孫にあたる鈴木三右衛門が御影堂を寄進しています。

石柱から長い参道が続きます・左手に駐車場があります

楼門(仁王門)軒先の反りが美しい。緊張感ある建物です

朱塗りの仁王像

獅子と象鼻。鮮やかな色彩

廣徳寺古園:美尾屋十郎廣徳館跡の全体図

美尾屋十郎廣徳:水尾谷とも記され源頼朝に仕えていたと伝わる。地図を見ると五角形のような形となっています

大御堂(阿弥陀堂):美尾屋氏の館跡に建立したと伝わります。現在の建物は室町時代後期に再建(国指定重要文化財)

築約450年。茅葺屋根の風格ある御堂です。三間×三間

近くまで行けるんですね。軒裏はこんな感じ

万が一に備えて消火栓がありました

先端にトンボが止まっていました

さらに進みます

左手に朱塗りの山門の奥に本堂

山門をくぐると右手に池

左手に御影堂:慶安元年(1648)寄進建立。入母屋屋根銅板葺き。

さらに進むと長屋門

木鼻には蓑亀。亀の小さな手まで丁寧に彫られています。

本堂:銅板平葺き屋根に千鳥破風と唐破風付き

妻壁:懸魚の下に何か見えました

3体の仏様ですね

丁度色づき始めていました

【アクセス】

住所:埼玉県比企郡川島町76

交通:JR高崎線「桶川」駅より約6キロ

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