上岡観音(妙安寺)東松山市
宗派 曹洞宗
本尊 馬頭観音
由緒 妙安禅寺境内:妙安寺17世愚禅和尚が流布に務め「上岡の観音様」として伝わる
馬頭観音としては関東地方随一の霊場と言われ、毎年2月19日に行われる例大祭には絵馬市が立ちます。古くは軍馬や農耕馬の守り観音として信仰を集める
馬頭観音:頭の上に馬が乗った観音様。観音菩薩の中で唯一怒った表情で怒りの激しさで苦悩や諸悪を粉砕。馬が草を食べる様に煩悩を食べ尽くすと言われます。人の煩悩に対して厳しい一方、馬などを含む家畜の安全と健康を祈る観音様。人を助け農耕作業で活躍したり移動手段として大切な馬。旅を守る観音様としても路に馬頭観音像が置かれるようになりました
観音堂:入母屋屋根に、大きな千鳥破風と唐破風付き

文治年間(鎌倉時代)の創建。霊験あらたかな霊場として知られ蝦夷征伐の際には「坂上田村麻呂」が、平将門追討の折には「平貞盛」が訪れ見事勝利。江戸時代には軍馬の守り観音・農家の馬の観音として信仰を集め、旧陸軍の騎馬隊、馬車、競馬会の人々からも崇められ「上岡観音を参拝しない馬主はウマカッタと言ってはならない」と言われたそうです



観音堂:大正3年(1914)築。

向拝唐破風の様子

向拝柱の象鼻:左は口元に馬や牛に付ける鼻輪の様な物が見えます。これは初めて見ました


虹梁には躍動感ある馬

海老虹梁:上向きに突き出した箇所が見えます。珍しい意匠です


妻壁:二重虹梁

二軒の繁垂木

床下が見えました。八角形の大きな束柱が立ちます

参拝後よく見ると・・「経ノ巻型」の鬼瓦に馬

軒先にも馬


三十三体の観音様。奥に見える黄色い建物は「馬頭牧場」というミニ牧場。かつてはサラブレッド、ポニー、ヤギ、ウサギもいたそうです


馬の銅像


境内の一角には遊具がありました。子供達の遊び場でもあるのですね

【アクセス】
住所:東松山市岡1729
交通機関:東松山駅東口より熊谷駅行バス「上岡」下車徒歩約1分
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