船尾山柳沢寺(りゅうたくじ):群馬県榛東村
宗派 天台宗
本尊 千手観音
関越自動車道駒寄インターから15分程でしょうか
山へ向かって進むと右手に御寺の看板が出てきますので右折。参道入口に大きな三鈷剣
緩やかな長い参道の先に山門
通用門:文政年間の建立
朱塗りの門が右手に並びます。宝暦年間の建立
鮮やかな色彩が施された唐獅子
境内案内図
立派な五重の塔:下は位牌堂になっているようです
仁王門:寛延3年(1750)に再建。思わず見上げる大きさ。組み物は三手先、軒裏は二重繁垂木
表側に朱塗りの仁王像
門をくぐると、四天王のうち広目天・多聞天が左右に並びます。これは一見の価値がありますね
仁王門を背にすると鐘楼と本堂が見えます
坂を上ると右手に袴型鐘楼
本堂:千手千眼観音が安置されています。内部は内陣が一段低くなっているようです。比叡山延暦寺の根本中堂も内陣が低くなってます。私はまだ行ったことはありませんが。。他宗派では外陣より内陣が高くなっている事が多いですが、それには理由がありました。
【根本中堂の内陣が低い理由】
参拝する「外陣(げじん)」に対し、本尊を安置する「内陣(ないじん)」は、3m程低い独特の建築構造。座った目線の先には御本尊。延暦寺では本尊と参拝者が同じ目の高さになるようになっています。『すべての者が仏になれる』という教えを体感するために仏様と同じ目線になるように造られているそうです
軒裏を覗いてみます。向拝を支える手挟は繊細な彫刻が施されています
本堂に張り紙がありました「大事なのは顔ではなく、顔つきです」いい言葉ですね
仏塔の彫刻も見どころです
通用門から中へ入ります。左手は書院:唐破風付き、右手は客殿。現在、客殿が本堂として使用されているようです
客殿:間口13×奥行7間、寄棟屋根銅板葺き。延宝年間の建立
海老虹梁の曲線美
向拝柱の獅子と象鼻の彫刻は繊細ながら迫力。柱には卍崩しの彫刻
【アクセス】
群馬県北群馬郡榛東村山子田2535
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