天下長久山 国土安穏寺(こくどあんのんじ):足立区
宗派 日蓮宗
本尊 久遠實成本師釋迦牟尼佛
創建 応永17年(1410)開山は日通聖人、開基は千葉太郎満胤
旧日光街道を北へ進み、北千住を過ぎ荒川を超えた辺り。環七交差点そばにあります
山門の扉、軒丸瓦に三つ葉葵の紋
塀の奥に大きな日蓮上人像が見えます
長いお堀が続きます。防衛機能もあるのでしょう
更に大きな門があります
当初は「長久山妙覚寺」と称した。江戸時代に2代将軍・秀忠及び3代将軍・家光が近隣の巡遊の折の御前所となり、寛永元年(1624)現寺号を賜り徳川家祈願所位牌安置所となる。そこで葵紋の使用を許可されたそうです
「国土安穏寺」名前の由来:寺を訪れた徳川家光が当時住職であった日芸を呼び、寺の寺号山号を尋ねたところ、日芸は「長久山妙覚寺と号しています」と答える。すると家光は「長久山とは目出度い山号だ。これからは、天下山国土安穏寺と号しなさい」と命名した
左右の屋根は中央屋根に潜り込んで入るような造り。似た形式としては黄檗宗:聖福寺(長崎県)、萬福寺(京都府)が知られていますね
木造の仁王像
天井には迫力の龍
大きな草履が掲げられています
山門と白梅
本堂:昭和6年建立
迫力の眼差し
宝塔
法華経を説くお祖師様。高村光雲作、とあります。
高村光雲:仏師、彫刻家。嘉永5年(1852)~昭和9年(1934)享年83歳。光雲が生まれた翌1853年、ペリーが浦賀に来航しています。代表作として「上野の西郷さん」の名で親しまれる上野恩賜公園の西郷隆盛(さいごうたかもり)像、東京・丸の内の皇居前広場にある騎馬像、楠木正成(くすのきまさしげ)像。共同制作ですが、これらの像をつくる際に中心として活躍。「老猿」も大変有名ですね
【文化遺産オンライン】より写真をお借りしました
祖師堂
こちらにも葵の御紋
方丈
鐘楼:明治26年
客殿、法要会館でしょうか。唐破風玄関のモダンな造り
【アクセス】
住所:足立区島根4-4-1
交通:東武スカイツリーライン/東京メトロ半蔵門線/東武大師線「西新井」駅 徒歩11分
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