慈眼寺(越谷市)/馬の蹄を飾る観音堂

埼玉県の寺
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福聚山慈眼寺/越谷市

宗派  浄土宗

本尊  千手観音

開山  音誉慈眼和尚。同市内・安国寺の末寺(越谷市大泊910)

【寺院縁起】

安國寺末寺、境内には大泊観音堂が現存。平成26年に御本尊の千手観世音菩薩さまがご開帳された。

観音堂:茅葺屋根に鋼板を被せています

観音堂軒裏の様子:屋根を大きくする為、二軒。垂木は繁垂木(垂木の幅と同じ間隔で垂木が並ぶ)

蟇股:波の彫刻が素晴らしい

小屋組の様子。堂内には馬の蹄が掲げられています

縁日風景絵馬:「越谷市指定民族文化財・有形民俗文化財」 明治~大正時代の縁日風景が描かれる。牛の年、千手観音の御開帳には馬主達が馬を連れ参詣に訪れ境内は多くの出店で賑わったようです。

高欄の宝珠柱:永年の歴史が伺えます。

六角地蔵:六面に地蔵

こちらは観音様のようです

【アクセス】

住所:埼玉県越谷市大字大泊104

周辺地図


本寺の安國寺へ訪問しました。慈眼寺から徒歩10分程

安國寺(越谷市)/熊谷次郎直実、縁の寺

大龍山東光院 安國寺/越谷市

宗派  浄土宗

本尊  阿弥陀如来(市指定文化財)、鎌倉時代前期

再興  康安元年(1361)、誓譽専故人

【所蔵文化財】

・木造阿弥陀如来立像(越谷市指定文化財)
・円空佛三体(越谷市指定文化財)
・観智国師書状(越谷市指定文化財)

【寺院縁起】

熊谷出身の武士「熊谷次郎直実」は、源義朝の配下として16歳での若さで初陣。多くの武功を挙げ、源頼朝より「坂東一の剛の者」と称されます。のち、法然上人に学び出家。法然上人より「坂東の阿弥陀ほとけ」とまで言わしめたと、記録が残ります。熊谷次郎直実は法力坊蓮生(ほうりきぼうれんせい)を称し、故郷熊谷の地に草庵を開き布教。越谷市大泊の安國寺の寺伝にもこの地で草庵を開き布教につとめた記録が残ります。

のち、紀州国熊野大泊村:安國寺の住職「誓譽専故人」が当地を訪れ蓮生坊の故郷と知りますが荒廃した寺の状況を嘆き、康安元年(1361)寺院を建立。故郷大泊と同地名のもとに当寺を「安國寺」と称し、浄土宗大龍山東光院安國寺となったそうです。本尊の木造阿弥陀如来立像は鎌倉時代前期、恵心僧都の作で、法然上人より譲られたものとされています。

熊谷次郎直実さん、武士としても僧侶としても突出した凄い方だったんですね。

綺麗に整えられた芝生。正面に本堂、右手に鐘楼と御堂が見えます

本堂:RC造

鐘楼:銅板本葺き屋根、二軒。彫刻も凝っています

閻魔大王地蔵尊堂

動物供養墓

境内でくつろいでいた猫。居心地がいいのでしょう

御本堂には円空像があるようです。

住所:埼玉県越谷市大泊910

アクセス:東武スカイツリーライン 「せんげん台」東口より徒歩15分

バス:「せんげん台」駅より茨急バス(大泊平方循環)安国寺前バス停より徒歩1分

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