慶徳寺・前編(滑川町)/江戸中期の四天像

埼玉県の寺
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薬王院醫王山 慶徳寺・前編/滑川町

宗派   曹洞宗

本尊   釈迦牟尼仏

創建   永承元年(1504)茂林寺第3世の嫩桂祖香を勧請開山とし、のち慶徳寺第2世中孚淳異が開山したと伝わる ※茂林寺は群馬県館林にある「ぶんぶく茶釜」で有名なお寺です

ぶんぶく茶釜:猟師から逃れるために茶釜に化けた狸の話。和尚がお湯を沸かそうと茶釜を火にかけたところ狸が正体を現し、気味悪がった和尚は屑屋に茶釜を売ってしまいます。狸は「丁寧に扱ってくれたらお礼をします」と持ち掛け、見世物小屋で音楽に合わせて踊りや芸を披露し屑屋は大変儲かりました。やがて狸は病気を患い茶釜のまま死んでしまい、屑屋は茂林寺で供養されました

駐車場から緩やかな坂を登ると四天門が見えて来ました

本来は境内坂の上に在る薬師堂前にあったそうですが、今は寺の総門となっています

寄木造りの四天王。戦時中は別の所に移されていたそうですが、山門に戻した際、誤って復元された箇所もあるようです

四天王:世界の中心とされる「須弥山」。東西南北にある四つの大陸で仏法を守護している。東西南北を護るガードマンとも言われ、いずれも甲冑を身に着け武装し邪鬼を踏みつけて居る。帝釈天に仕えながら、自身はそれぞれが二名の鬼衆を従えている。

東方:持国天‐東勝身洲(とうほうしんしゅう)

南方:増長天‐南贍部洲(なんせんぶしゅう)

西方:広目天‐西牛貨洲(さいごけしゅう)

北方:多聞天‐北倶盧洲(ほっけるしゅう)

増長天

持国天

多聞天

広目天

四天王像の上、それぞれ違う意匠の蟇股

牡丹、松、梅、もう一つは海かな

懸魚:ヒレと呼ばれる箇所も華やかです

鐘楼:通用門を通るようにしているからでしょう。4本の柱はかなり高いです

丁度お地蔵様に陽があたり荘厳な雰囲気

本堂:向拝の無い禅宗様式

高台の上に薬師堂があります。勾配がきつい、、気合を入れて登ります。

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【アクセス】

住所:埼玉県比企郡滑川町中尾812

交通:東武東上線「森林公園」駅北口よりタクシーで約10分

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