無患子(むくろじ)/子に患いが無いように
直径は2cm 程でしょうか。沢山の実を付けます
実を割るとこんな感じ。中に黒い種が入っています。
この黒い実、「正月に行う羽根つきの玉」にも使われました。そして外側の皮は少しヌルっとしてる。皮には「サポニン」という成分が含まれていて溶かすと泡立つ性質があり石鹸代わりに使われたそうです。
無患子の実の種を新年行う羽根つきに使うのは、「子供が一年患いの無いように」という願いも込められているんだとか
6~7月頃には淡い黄緑色の花が咲きます
お寺や神社で見かける事が多いかもしれません
菩提樹(ぼだいじゅ)/御釈迦様が悟りを開いた木
葉の裏から伸びた細い枝に実が付きます
初めて見た時は「何だこれ?」って印象。面白いです
御釈迦様が大木の下で悟りを開いたと伝わるのは「クワ科のインド菩提樹」。日本で見られるのは、「鎌倉時代、栄西禅師が中国から持ち帰ったシナノキ科」に属する木だそうです
栄西(1141~1215年:えいさい・ようさい、2つの呼び方あり)は平安末期から鎌倉初期に活躍。比叡山で天台宗を学び、後に臨済宗を興した僧。京都「建仁寺」、鎌倉「寿福寺」を建立しています。菩提:ボダイ、はサンスクリット語の「bodhi」に由来。悟りを開いたことを意味し、インドボダイジュの学名も「bodhi-druma」となります
銀杏(いちょう)/ギンナンの実、漢方、乳が出る様に祈願
都内在住の私からすると、明治神宮外苑のイチョウ並木や、鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏(2010年に強風で倒木)、東京都のマークのイメージがあります。※因みに、東京都は「マークは銀杏をイメージしたものではなく、TOKYOのTをデフォルメしたもの」と発表しています。
銀杏の実:フライパンで軽く焼いて食べても美味しいですね
垂れている大きな「乳根」「乳頭」。「乳垂れ銀杏」と呼ばれお乳の出ない人が願うとお乳が出る様になったようです
植えられた意味や込められた願いを知ると面白いですね