真浄寺(しんじょうじ):蓮田市
宗派 曹洞宗
本尊 釈迦牟尼仏
真浄寺宝物
・天正16年(1588)、豊臣秀吉が小田原城を攻める際の制札(せいさつ)所蔵
・雪舟直筆、達磨の掛軸
制札(せいさつ)とは?
禁制・掟などを板に書き、人の集まるところや往来の激しい路傍や辻に立てられた掲示板。高札(こうさつ)、立札(たてふだ)、下知札(げちふだ)など呼ばれる。明治時代初期まで使われていた。 ※ドラマなど見ていると「お下知」なんて言葉が出てきますね。小田原攻めの際、豊臣秀吉により発せられた制札=禁制は関東各地に多く残っています。
書かれている内容は?
戦乱の中での「自軍の乱暴や狼藉を回避する為、軍勢の統率者が戦場となった地域に発するもの」秀吉側の武将は味方になった寺社や地域にこれを与え安全を保証。紙に書かれて秀吉の朱印が押されたものを原本として、制札は同じ内容を板に書いて寺の門前に立てられました。
山門の前に大きな桜の木。春は綺麗でしょうね
真浄寺と竜宮仏伝説、とあります。
竜宮仏伝説:永正年間(1514~15)頃、この地を旅していた周文禅師が風光明媚なこの地を気に入り暫く住むことにしました。数年後、東の沼で毎夜怪しい光を放つものを調べたところ、沈んだお釈迦様を見つけ御堂に祀ることにしました。村人は沼から見つけた仏様を「龍宮仏」と呼ぶ事にしました
その200年後、村に悪病が流行った際に雄厳和尚が村人を守るように祈りましたがある夜「仏を裸のまま祀ってあるからだ」というお告げがあり、大きなお釈迦様を造りその胎内に納める事としました。それから病は無くなったそうです
山門:袖塀の中に小さな仁王像が入っていました。日がガラスに反射して詳しく見えず、残念
木鼻は彫り抜かれています。なかなか見かけない貴重な意匠です
大瓶束の左右に細かな彫刻
山号額:達筆ですね
見事な松に見とれます
鐘楼
鐘楼の中の格天井:寄付者の名前でしょうか。字や花などが描かれています
本堂と客殿
【アクセス】
住所:埼玉県蓮田市大字黒浜983-1
交通:宇都宮線「蓮田」駅から徒歩約25分、バス「火の見下」より徒歩約3分
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