性翁寺(足立区)/草創神亀2年(725)、伝説の足立姫墓所と木余り如来

東京都の寺
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足立区:龍燈山 貞香院 性翁寺(しょうおうじ)

宗派  浄土宗

本尊  阿弥陀如来:東京都指定文化財(平安時代末期から鎌倉時代の作成)

開創  神亀3年(726)、行基菩薩が足立姫菩提所として庵を開く

山門:大棟の端には鴟尾(しび・とびのお)付。※沓(靴くつ)にも似ている事から沓形とも呼ばれます

本尊の木造阿弥陀如来坐像は、悲運の足立姫の菩提を弔うため行基菩薩が作成した六阿弥陀の余り木で作られた伝説を持つ

足立姫伝説:寺伝によると、この地に居住していた足立庄司宮城宰相の一人娘「足立姫」が嫁ぎ先から引き出物が少ない事を罵られ下女12人と共に荒川に入水し亡くなった。下女の亡骸は見つかったが姫の亡骸は見つける事が出来ず、父庄司は諸国の霊場を巡り紀伊の国:熊野権現にて霊木で仏像を造り供養するお告げを受ける。当時、寺に滞在していた行基菩薩が一夜にして六体の阿弥陀如来像を造り、余った木でさらに阿弥陀如来を彫り足立姫成仏の遺影としたという。これが「木余り如来」と伝わる由縁である

六体の阿弥陀如来像を安置する六ヵ寺巡る「六阿弥陀詣」が江戸の女性達の間で大変流行りました。現在の北区から足立区に点在しています。「一巡六里」と呼ばれていたそうですが、「一里:約3.9キロ」ですから。。。23.4キロ!当時は着物を着て徒歩だった事を考えると大変な距離です。

六阿弥陀詣については恵明寺(足立区)で詳しく書いています。是非ご覧ください

恵明寺(足立区)/江戸六阿弥陀詣、紅葉と枝垂れ桜
宮城山圓明院 恵明寺(えみょうじ):足立区宗派  真言宗系単立本尊  阿弥陀如来 (本尊の経緯:古来、不動明王だったが明治9年に荒川の改修工事の際に末寺の江北村小台大門「延命寺」を吸収合併し、本尊を阿弥陀如来としたようです)江戸六阿弥陀詣札...

袖塀前に不動明王像

瓦に性翁寺の文字。阿吽の龍

境内一面、イチョウの絨毯のようです

本堂

【アクセス】

住所:東京都足立区扇2-19-3

交通:◆電車 日暮里・舎人ライナー「扇大橋」駅西口より徒歩6分、◆バス コミュニティバス『はるかぜ』「扇小学校北」下車徒歩4分、「扇大橋」駅下車徒歩6分、東武バス「扇大橋駅前」下車徒歩6分、都営バス「江北橋下」下車徒歩4分 ◆車 首都高速「扇大橋」出口より3分

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