廣済寺(川越市)/顎無し地蔵と咳止め地蔵

埼玉県の寺
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青鷹山慈眼院 廣済寺(こうさいじ):川越市

宗派  曹洞宗

本尊  釈迦牟尼仏

創建  室町時代の天文17年(1548年)

川越夜戦、天文15年(1546)の2年後、後北条氏の川越城代になった大道寺駿河守政繁が建立。開山は天寧寺5世:広庵芸長(こうあんうんちょう)

川越夜戦については、近くにある時宗寺院:東明寺でも紹介しています。是非、ご覧ください

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賑やかな通りからは少し離れ落ち着いた雰囲気です

門柱を入った左側に車を停められます

山門

彫刻も凝ってますね

山門右側にお地蔵様がありました

左側:顎無し地蔵。初めて見ます

顎がありません。「虫歯や歯痛に御利益あり」顎が無いという事は傷む原因もない、という事なのでしょう。

右側:咳止め地蔵。顔がぐるぐる巻きで見えないくらいです。しゃぶきばばあ(嚔婆々)とも呼ばれます。しゃぶきとは「咳」を意味します

咳や喘息に御利益あり」足元には金平糖が備えてありました。百度参りすると咳や喉の病気によく効くそうです。独特の方法が有るようで「縄で石仏を縛ってから願い事を唱え、叶ったら縄を解いてお礼にお茶や金平糖を備える」というもの

袴型鐘楼

軒裏は扇型垂木ですね。これは、垂木一本ずつ角度を変えて作らなければなりません。大工手間のかかる丁寧な仕事です

本堂

寄棟屋根桟瓦葺き、向拝は銅板唐破風付き

向拝を見てみます

二重虹梁に立派な龍の彫刻。うーん、見応えがあります。暫し見とれてしまいます

金毘羅堂:航海安全・祈雨の神さまが祀られている。本社は香川県にある金刀比羅宮。

狛犬:筋肉隆々といった感じ

帰る際気付いたのですが、、

正面:天狗のうちわの図柄。広済寺には天狗伝説が伝わり「町が火事になると天狗が現れ、持っている羽うちわで扇ぎ火の手を防いだ」そうです

境内から見ると裏側には唐獅子が描かれていました

嘉永7年(1854年)、当山26世。と見えます。26代目御住職の代に造られたようです。対になった勢いある唐獅子。優雅な曲線。

別の日に訪問したところ、、咳止め地蔵にグルグル巻きにされていた縄が有りません。ある程度、縄が多くなったら外しているそうです。この様になっていたんですね

【アクセス】

住所:埼玉県川越市喜多町5-1

交通:西武新宿線「本川越」徒歩17分、東武東上線「川越市」徒歩17分、JR線「川越」徒歩25分

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