風神雷神像の造形美/松伏町:東陽寺

埼玉県の寺
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松伏町:赤岩山東陽寺(とうようじ)

宗派  真言宗豊山派

本尊  不動明王像

開基  詳細不明:天和元年、元良という僧侶が中興開山と伝わる

概要:関東八十八ケ所霊場、七十七番札所

参道の両脇に桜の木が並びます。開花した頃、訪れてみたいですね

左手に御堂がありました

不動明王だと思われますが優しい顔をされてます。「憤怒の形相」で悪い事を撃退するとされていますが、彫った方の個性もあるのかもしれませんね

六地蔵尊

楼門:平成2年築の記念石碑がありました

参道側(外部)に向けて仁王像、本堂側(内側)に風神雷神像

左に吽形像、右に阿形像

風神雷神像:多くのお寺で風神雷神像を拝見しましたが、ここまで生き生きとした像は見た事がありません。漫画のキャラクターのようなデザイン。素晴らしい造形です

風神雷神:共にインド最古の聖典とされる「リグ・ヴェーダ」に登場する神様で、自然現象を神格化。古事記や日本書紀にも登場。風神:「ヴァーユ」馬車で天を駆け巡り悪神を追い払う。『古事記』ではイザナギとイザナミの間に生まれた「シナトベノミコト」が風の神とされます。雷神:「ヴェルナ」水の神様。学問の神様として有名な菅原道真は死後「天神」になったとされます。共に本格的に仏教に取り入れられてからは千手観音を護る役割があるとされたが、次第に切り離されて風神・雷神というキャラクターが独り歩きしたようです。

庚申塔群は、松伏町の有形文化財に指定されています

3基の庚申塔 ①右:文政4年(1821)建立。大きく梵字が刻まれたものは珍しく側面には「‥三戸消滅‥」の文字が残る ②中央:寛政6年(1794)建立。江戸時代の代表的な庚申塔様式 ③天和3年(1683)の建立。上部に仏を現す梵字が三字刻、そして「見ざる言わざる聞かざる」の三猿が刻まれています

本堂:銅板平葺き、入母屋屋根

向拝の虹梁に龍。口の中から数珠が垂れています。願いを込めながら回してゆきます

【アクセス】

住所:埼玉県北葛飾郡松伏町下赤岩532

交通:JR武蔵野線「吉川駅」下車、茨急バス「弥生橋」下車徒歩3分

周辺地図

◇本堂背面側に大きな駐車場あり

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